政治討論番組の代表格として、15年以上にわたって放送されてきた「激論!クロスファイア」。
その番組が、たった1回の放送回をきっかけに突然の打ち切りとなりました。
長年司会を務めてきた田原総一朗さんに一体何があったのでしょうか?
今回は、番組終了の背景とその中心にある発言について、複数の視点から徹底的に掘り下げていきます。
田原総一朗の鋭さが光ったクロスファイア
10月19日放送の討論番組『激論!クロスファイア』における私の発言についてお詫び致します。
— 田原総一朗 (@namatahara) October 23, 2025
発言の主旨は、野党に檄を飛ばそうとしたものでしたが、きわめて不適切な表現となり、深く反省しております。本当に申し訳ございませんでした。
鋭い視点と忖度のない発言で知られる田原総一朗さん。
そんな田原総一朗さんですが、15年間続いた番組が突然終了した理由とは何だったのでしょうか。
「激論!クロスファイア」は2010年にスタートし、2025年10月まで15年以上にわたって放送されてきまし
た。
政治家・専門家・学者などを招き、時には激しく、時には冷静に、政策や社会問題を議論する姿勢が多くの視
聴者に支持されていました。
中心にいたのは、ジャーナリストの田原総一朗さん。
新聞記者出身の経験を活かし、討論の進行役でありながら自らも積極的に発言し、議論を白熱させてきまし
た。
まさにこの番組は、田原さんの存在によって成立していたといっても過言ではありません。
問題発言「あんな奴は死んでしまえ」の真相とは
ありがとうございました! https://t.co/V6iFUSyEag
— 田原総一朗 (@namatahara) October 19, 2025
歯に衣着せぬ物言いが信条の田原総一朗さん。
そんな田原総一朗さんですが、なぜそのような過激な発言が飛び出したのでしょうか。
問題が発生したのは2025年10月19日放送回の討論中のことでした。
この回では、自民党総裁に就任した高市早苗氏をテーマに議論が進められていました。
議題は「女性のリーダーシップ」や「政策批判」に関するもので、辻元清美氏や福島瑞穂氏など、立場の異な
る政治家も出演していました。
その中で、田原さんが高市氏に対して「あんな奴は、死んでしまえと言えばいい」という趣旨の発言を行った
のです。
この発言にスタジオは凍りつき、福島氏がすぐに「それは絶対にダメです」と制止したとも報道されていま
す。
田原さんの事務所は、「野党がもっと強く反論すべきという強調表現だった」と釈明しましたが、視聴者の受
け止め方は厳しいものでした。
番組終了の裏にあった編集責任と放送局の判断
今日の日本赤軍。
— のうまにあ 願榮光🏴🇯🇵 (@FreeAll_protest) October 20, 2025
田原総一朗
安倍晋三は政治家じゃない右派活動家だ
辻元清美、福島みずほに高市総裁へ
死んでしまえばいいと言えないのか
スパイ防止法と
放送法改正をお願いします #激論クロスファイア #gekiron https://t.co/vUeps7fr0Z pic.twitter.com/B82iy2sMB5
影響力あるメディア番組に長年関わってきた田原総一朗さん。
そんな田原総一朗さんですが、なぜ収録番組で問題発言がそのまま放送されたのでしょうか。
実は「激論!クロスファイア」は生放送ではなく、収録番組でした。
つまり、編集によって不適切な発言をカットすることが可能だったはずです。
にもかかわらず、今回の発言がそのまま放送されたことで、放送局であるBS朝日の編集・チェック体制の甘
さが強く問われることになりました。
視聴者からの苦情やSNSでの批判が殺到し、BS朝日は10月24日に臨時取締役会を開催。
そして正式に番組終了を決定しました。
加えて、編成責任者などに対しても懲戒処分を行ったという報道も出ています。
今回の対応は、放送倫理に対するメディアの姿勢が厳しく問われていることを示しています。
まとめ
田原総一朗さんが司会を務めたクロスファイアの終了理由を振り返ってみました。
発言の影響力、中立性のある進行役としての立場、そして編集可能だった収録番組という複数の要素が重な
り、今回の打ち切りという事態を招いたようです。
今後、討論番組がどのような運営を求められるのか、社会全体でも再考されるべきタイミングかもしれませ
ん。

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