日本初の女性総理大臣として注目を集める高市早苗さん。
その外交手腕が問われる中、2025年11月のAPECで台湾代表との電撃会談を行い、大きな話題を呼びました。
さらに、自身のSNSに会談写真を投稿したことで、中国政府が強く反発。
高市政権が掲げる“自由で開かれたインド太平洋”戦略の一環とも言えるこの動きは、日中・日台の微妙な外交
バランスに影響を与えています。
本記事では、そんな高市早苗さんと台湾の関係性に注目し、
・APECでの会談の中身
・SNS投稿がもたらした波紋
・台湾との経済・安全保障連携の今後
について、わかりやすく整理していきます。
高市早苗と台湾代表の会談内容とは
11月1日、台湾を代表してAPEC首脳会議に参加している林信義氏とお会いしました。日台の実務協力が深まることを期待します。 pic.twitter.com/AJDUkgMEnu
— 高市早苗 (@takaichi_sanae) November 1, 2025
外交姿勢が注目される高市早苗さん。
そんな高市早苗さんですが、台湾代表との会談ではどのような発言があったのでしょうか。
2025年11月、韓国・慶州で開催されたAPEC首脳会議にて、高市早苗さんは台湾の林信義代表と約20分間の
会談を実施しました。
会談では、「日台は基本的価値を共有する重要なパートナー」であることを確認。
経済、貿易、人的交流の分野で連携を深めていく方向で合意したと報じられています。
また、台湾側からも「今回の会談はごく普通のこと」と前向きな姿勢が示され、関係強化に向けた第一歩と見
られています。
SNS投稿で中国が反発した理由
中国の習近平国家主席と会談しました。懸案や意見の相違があるからこそ、私達が直接、率直に対話することの重要性を申し述べました。
— 高市早苗 (@takaichi_sanae) October 31, 2025
様々な懸案を伝えるとともに、協力の可能性についても議論しました。
今後も、邦人の安全と地域の平和のために、習主席としっかり対話を重ねていく考えです。 pic.twitter.com/QyA2cCu4NJ
日台関係を前向きに捉えている高市早苗さん。
そんな高市早苗さんですが、SNS投稿がなぜ中国をここまで刺激したのでしょうか。
会談の直後、高市早苗さんは自身のSNS(旧Twitter)に台湾代表とのツーショット写真を投稿しました。
これに対し、中国外務省は「台湾独立勢力に誤ったメッセージを送るものだ」として、強く抗議。
中国側の報道では「一つの中国原則に反する」と非難の声が高まりました。
日本政府は従来、1972年の日中共同声明で「一つの中国」を認める立場ですが、民間・地域レベルでの交流は
維持されてきました。
今回のSNS投稿は日本の首相として公的に台湾代表と接触し、それを世界に発信したという点で、中国側にと
って極めてセンシティブな行動だったといえます。
高市早苗の台湾政策と経済連携の行方
経済安全保障に力を入れる高市早苗さん。
そんな高市早苗さんですが、台湾との経済協力はどのように進展しているのでしょうか。
高市政権は「経済安全保障」を重視しており、特に台湾とは半導体やAI分野での連携を強化しようとしていま
す。
代表例が、2025年10月に着工されたTSMC熊本工場の第2拠点。
この工場は日本と台湾のサプライチェーン連携の象徴とされ、政府の後押しも大きいと言われています。
また、台湾はCPTPP加盟に意欲を示しており、日本の支持を求めています。
さらに、将来的には日台EPA(経済連携協定)の議論が進む可能性も高まっています。
高市さんは「台湾との実務的協力は重要」との立場をとっており、経済面からの関係強化が進む兆しが見え始
めています。
まとめ
高市早苗さんと台湾代表との会談は、単なる外交儀礼にとどまらず、日台関係の深化を象徴するものでした。
その一方で、中国との外交的摩擦も避けられず、今後の展開に国際社会が注目しています。
高市政権は、台湾との連携を強めつつ、中国との関係もどう維持するかという難しいバランス外交を迫られる
局面にあるようです。

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