ワッキーが中咽頭がんに?生活習慣に問題がなかったのに発症した理由とは!

お笑いコンビ「ペナルティ」のボケ担当として、数々のバラエティ番組で活躍してきたワッキーさん。

そんな明るく元気なキャラクターで知られるワッキーさんですが、2020年に「中咽頭がん」を公表し、多くの人々を驚かせました。

タバコを吸わず、お酒も控えめで、運動習慣もある――そんな「健康体」だったはずのワッキーさんが、なぜがんを発症したのでしょうか。

本記事では、ワッキーさんのがん発症の経緯や背景、考えられる原因などをわかりやすくまとめてご紹介しま

す。

目次

中咽頭がんを公表したワッキーに何があったのか

スポーツ万能で明るいキャラが魅力のワッキーさん。

そんなワッキーさんですが、2020年6月に「中咽頭がん」を患っていることを発表し、多くのファンに衝撃を

与えました。

発症のきっかけは、首の左側に「しこり」のような違和感を感じたことだったそうです。

耳鼻科で診察を受けた後、大学病院を紹介され、精密検査の結果、がんであることが判明しました。

本人も「まさか自分が」と、信じられない思いだったと語っています。

🩺 中咽頭がんとは

中咽頭は、舌のつけ根・扁桃(へんとう)・軟口蓋・咽頭側壁・後壁などを含む部位で、ここにできるがんを「中咽頭がん」と呼びます。
主に**扁平上皮がん(へんぺいじょうひがん)**というタイプが多く、男性に多い傾向があります。


⚠️ 主な原因

中咽頭がんの原因にはいくつかありますが、近年は発症タイプが変化しています。

  1. 喫煙と飲酒
    従来の中咽頭がんは、タバコとアルコールの相乗作用で発症リスクが大きく高まるとされています。
  2. ヒトパピローマウイルス(HPV)感染
    近年増えているのが「HPV関連中咽頭がん」。
    特にHPV16型というタイプのウイルスが関係しており、口腔性交などを介して感染することがあります。
    このタイプは比較的若年層や非喫煙者にも発症しやすく、治療反応が良好という特徴があります。

🔍 症状

初期症状は軽く、風邪やのどの違和感と見分けがつきにくいことがあります。

  • のどの痛み・違和感(片側に強い)
  • 飲み込みにくい、声がかすれる
  • 耳の奥が痛む
  • 首のしこり(リンパ節転移による)

💉 診断と検査

耳鼻咽喉科での内視鏡検査やCT、MRI、PETなどで腫瘍や転移を確認します。
また、HPV感染の有無を調べる検査も行われます。


💊 治療方法

治療法は病期や患者の体力によって異なりますが、主に以下の方法があります。

  1. 放射線治療+化学療法(同時併用)
    早期・中期の症例で多く、臓器を温存しやすい。
  2. 手術(経口的手術や頸部郭清術)
    進行がんや再発例では外科的治療が選択されることもあります。
  3. 免疫療法・分子標的治療
    再発や転移例では、ペムブロリズマブ(キイトルーダ)などの免疫チェックポイント阻害薬が使用されることがあります。

📈 予後(生存率)

  • HPV関連型:予後良好(5年生存率80%以上も)
  • 非HPV型(喫煙・飲酒型):やや不良

🧠 まとめ

中咽頭がんは、近年生活習慣型からウイルス感染型へと変化しています。
早期発見が難しい病気ですが、のどの違和感や片側の痛みが続く場合は、早めに耳鼻咽喉科での受診が大切です。

健康的な生活を送っていたワッキーがなぜがんに?

芸人という多忙な仕事をこなしながらも、日頃から運動を欠かさず、タバコを吸わず、お酒も少量にとどめて

いたワッキーさん。

まさに「健康優良芸人」と言える存在でした。

従来、中咽頭がんは「喫煙+過度な飲酒」が原因とされることが多く、生活習慣の悪化が発症リスクを高める

とされてきました。

しかし、ワッキーさんの場合はそうしたリスク要因がほとんど見られなかったのです。

このことが、より一層「なぜがんに?」という疑問を呼ぶ結果となりました。

🧬【中咽頭がん】HPV型 vs 非HPV型 比較表

項目HPV型中咽頭がん非HPV型中咽頭がん(生活習慣型)
主な原因ヒトパピローマウイルス(HPV)感染(主にHPV16型)喫煙・過度の飲酒(アルコールとタバコの相乗作用)
発症年齢層40〜50代中心(比較的若年層にも多い)50〜70代中心(中高年男性に多い)
性別傾向男性に多いが、女性にも一定数圧倒的に男性に多い
喫煙歴・飲酒歴少ない人も多い(非喫煙者でも発症)多くは長年の喫煙・飲酒歴あり
発症部位の特徴扁桃・舌根(舌のつけ根)に多い咽頭側壁・後壁などに多い
ウイルス検査結果HPV DNA陽性HPV DNA陰性
腫瘍の見た目表面が滑らかで膨らんだような腫瘍不整形で潰瘍を伴うことが多い
リンパ節転移初期から首に転移が見られることが多い原発巣が進行してから転移することが多い
治療法の中心放射線治療+化学療法(臓器温存が可能)外科手術+放射線または化学療法
治療反応放射線・化学療法によく反応する治療抵抗性を示すことが多い
予後(5年生存率)高い(約80〜90%)低め(約50〜60%)
再発率比較的低い再発しやすい
予防策HPVワクチン(男女ともに有効)禁煙・禁酒・栄養管理
社会的背景性的行動様式の変化による感染拡大長年の生活習慣の蓄積

💡ポイント解説

  • HPV型は「感染症としてのがん」であり、性行為を介した感染が主な原因。
    治療効果が高く、予後も良好です。
  • 非HPV型は「生活習慣病としてのがん」であり、喫煙と飲酒の影響が強い
    発見が遅れやすく、再発率が高い傾向にあります。

ワッキーのがんの原因はHPV感染だった?医師が語る発症メカニズム

芸能界でも屈指の健康志向を持つワッキーさん。

しかし、医師が語るがんの発症要因として浮上したのが、「HPV(ヒトパピローマウイルス)感染」でした。

HPVは、これまで子宮頸がんの原因ウイルスとして知られていましたが、近年では中咽頭がんの主要な原因と

しても注目されています。

特に、HPV陽性の中咽頭がんは、放射線治療との相性が良く、治療成績が高いという研究報告もあります。

ワッキーさんのケースでも、報道によれば「HPV陽性タイプ」であることが明らかにされています

このタイプのがんは、喫煙や飲酒をしていない人でも発症する可能性があり、生活習慣が良好でも安心できな

い病気といえるでしょう。

また、医師によると、がんの発症には複数の要因が絡み合っているケースが多く、「原因を一つに特定するこ

とは難しい」とも語られています。

まとめ

ワッキーさんは2020年に中咽頭がんを公表し、その背景には生活習慣以外の要因、特にHPV感染の可能性が指

摘されていました。

健康的な生活を送っていたにも関わらず、がんを発症したことで、多くの人に「自分も例外ではない」という

健康意識を呼び起こしました。

HPV感染による中咽頭がんは、早期発見と治療により高い治癒率が期待されますが、後遺症のリスクもあるた

め、症状の有無にかかわらず、早めの受診や検査の重要性が再認識されています。

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